コンサートプロモーターとは?
プロモーターの業務
ライブ・エンタテインメントの実現のために ~音楽文化の拠点~
全国各地で、さまざまな規模や内容のライブ・エンタテインメントが日々提供されています。それではひとつの公演が実現するまでに、プロモーターはどのような業務を行っているのでしょうか?
<例:2,000人規模のホールコンサート>
企画
新しいコンサートの企画ができると、開催時期の約1年半前から、候補となるホールのスケジュールの空きを確認します(※ドームなどの大規模公演では、2年前から会場の確保に動くことも珍しくありません)
ホールの利用希望日を、すでに他のプロモーターが予約していることもあります。その場合はプロモーター同士で相談し、公演の実施に向けて日程を調整していきます
企画段階ではスケジュールや会場の空きに関する交渉が業務の中心です。同時に、アーティストのスケジュールや活動状況も常に確認します
開催時期の1年前には、公演の実施を確定させます。そこから公演日までのスケジューリングを、時系列に沿って計画していきます
どのタイミングで公演情報を解禁するか?いつチケットを販売するか?公演はワンマンか?ゲストありか?イベント形式か?など、公演の概要も決めていきます
先行販売開始
公演情報の解禁後はテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアを用いた公演のプロモーションを行い、先行販売に繋げます。昨今ではインターネットの活用も重要です
先行販売と同時に配券(チケットの販売枚数や座席の振り分け、プレイガイドへのチケット委託販売などの管理)を進めます
一般販売
先行販売分以外のチケットは、一般販売します
チケットがソールドアウトした場合→公演の内容を決めます。限られた予算や時間の中で、いかに良いものを作れるか、工夫や調整を重ねます
チケットがまだ残っている場合→チケットを売るための手段を考え、追加でプロモーションも行います。公演全体の予算を見直し、コスト削減も検討します
公演の内容を確定させます(共演者やスタッフの人選から使用機材・備品の調達、舞台設営・舞台美術・公演の演出の詳細決定など)
どのタイミングで公演情報を解禁するか?いつチケットを販売するか?公演はワンマンか?ゲストありか?イベント形式か?など、公演の概要も決めていきます
※チケットの販売枚数の確定もしくは見通しが立ってから公演の内容を決めていくため、券売状況によってスケジュールは変動します
運営
公演の内容が確定したら、各種手配を行います。アーティストやスタッフの移動手段・宿泊、設備・備品や当日のアルバイトスタッフまで、ステージ以外で必要なものも手配します
公演会場とも、当日の運営体制や機材搬入・搬出、会場警備などについて打ち合わせを重ねます
公演の演出によって、消防法で規制されているもの(スモーク・火薬など)を含む場合、各地の消防署や警察に許可申請を行います。また警備計画を作成し、会場と地元の警察署・消防署に提出します
公演当日
プロモーターの業務は、公演前日までの準備がほぼすべてとも言えます。当日は急なトラブル対応などを行いつつ、公演が無事に終了するまでを見届けます
公演終了後
公演開催にあたって生じた費用の精算を行い、収支を算出します。
プロモーターはこのようにしてひとつひとつのライブを作っています。