A.C.P.C.提携講座 産業概論から実務的なビジネス論まで幅広いテーマの講義を展開
RISING SUN ROCK FESTIVALはどうやって生まれたか
プロデューサー論近畿大学実施
2017年5月9日
地元住民と創りあげるフェス『RISING SUN』
近畿大学文芸学部でのACPC寄附講座が2年目を迎えました。
今年度は5月9日に行われました中西会長によるオリエンテーション「エンタテインメントの過去・現在・理想の未来像」に続き、2回目となる講義にACPCの若林良三常務取締役(ウエス常務取締役)が登壇しました。「プロデューサー論」という大きなテーマの中、『日本のロックフェスティバルの歴史と現状 RISING SUN ROCK FESTIVALはどうやって生まれたか~今後の音楽フェスにおけるビジネスに関しての展開~』と題して、フェス・プロデューサーの立場で講演を行いました。
冒頭、ロックフェスティバルの歴史として、ウッドストック、グラストンベリー(フジロックのモデル)、レディング・アンド・リーズ・フェス(サマソニのモデル)、そしてフジロックを、映像を交えて紹介したのち、北海道でウエスが開催した野外イベントの歴史やRISING SUN開催に至る経緯を紹介。東京や大阪と比較して、人口が約180万人と商圏が小さいため、動員数もそれほど見込めない状況ではあったが、1999年当時、飛躍的に普及したインターネットによって情報が全国に広がり、道外からの来場者が半分を占めるなど27,000人の動員に繋がったと分析されました。記念すべき第1回目の映像も交えて当時の様子を紹介し、10年目となる2008年目では、過去最高の1日40,000人、2日で80,000人の動員となります。また2011年は東日本大震災がおこった年で開催するか悩んだが、継続することで被災地・被災者を元気づけようと開催に至った経緯を説明。今年で19回目の開催を迎えます。
現在では音楽だけでなくアートやパフォーマンスなど表現者による様々な企画や、キッズガーデンなどが展開されている様子を紹介され、アースケアやリサイクル、開催地とのコラボレーション(吹奏楽部や合唱部とアーティストのコラボ)を通じて地元住民との信頼関係を築き、地元住民と共に創るフェスをテーマにしていると語り講義を終えました。 講義終了後は質問の列ができるなど、受講生に響く講義となりました。
※肩書きは講義当時のものです