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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 2

Interviewee

REC.001 原田公一さん

(株)ソニー・ミュージックアーティスツ代表取締役会長

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
コミュニケーション能力が必要

― SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)ではアーティスト・マネージャーを採用する入社試験はありますか?

原田公一氏(以下原田と敬称略):SMA独自でのアーティスト・マネージャーの正社員採用はないですね。SME(ソニー・ミュージックエンタテインメント)全体で正社員を募集しており、合格者は、例えばアニプレックスに配属される人もいれば、マネージメント、レーベルへ配属される人もいるように、グループ会社に振り分けられます。

― SMAでは正社員以外の採用はないのですか?

原田:正社員は募集していませんが、業務委託、アルバイト、契約社員などは募集しています。なかには完全にマネージャー志向の方々もいますよ。それから現に仕事をしているローディーのなかにはマネージャー志望者もいますので、1~2年経験して、やる気がありそうだったら「マネージャーの仕事をやってみないか?」と、声をかけることもあります。楽器も扱えるマネージャーは有利なんです。

― 音楽が好きで、業界に近づきたいとしたら、まずはアルバイトという手がありますよね。

原田:もちろん正社員としてSMEを受ける入り方もありますが、それだと必ずアーティスト・マネージャーに就けるとは限りません。SMAが募集しているときにアルバイトからでもいいし、また、コンサート事業を行うプロモーターやイベンターの会社に入ることも考えられますね。そこで頑張ってバイト頭になれば企画をやるようになるだろうし、運良く仕事ぶりを見ていたマネージャーと仲良くなって、「うちに来いよ」と声がかかることもありますよ。ですからプロモーター、イベンター、ローディーからという方法もあるし、最近の新しい形態は、バンドを解散したミュージシャンで、アーティスト・マネージャーになる人もいます。特にプロデュースの経験があるとマネージャーもできますね。

― 原田さんは、直接面接に立ち会うのですか?

原田:僕が立ち会うのは2回目か3回目、つまり最終面接の前とか最終面接とかそういうときです。

― どんなところが採用の判断になりますか?

原田:コミュニケーション能力に長けているかどうか。次にリ・クリエイトできるかどうか。それから基本として音楽が好きじゃなきゃだめですよね。また、音楽だけじゃなくて演劇、小説、文化、映画、料理でもいいし、いろんなものに興味を持っているかどうか。要はこの仕事は特にマーケティングができないとダメですから、トレンドとか、世の中の動きをどれだけ知っているかが気になります。よく奇をてらって、変な一発芸みたいなことをやる受験者もいますが、80〜90年代のバブルの頃はユニークさで採用していたこともあるんだろうけど、現在では通用しないと思ってください(笑)。それより、いろんなことを知っている人材の方がいいですね。海外に行って何かやっていた人とかね。中国語を話せるなんて絶対いい。英語はもう普通ですからね。

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