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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 2

Interviewee

REC.012 吉田雄生さん

(株)ワタナベエンターテインメント 第二マネージメント本部 関西事業本部 担当取締役

プロフィールの詳細


CHAPTER.2
ワタナベエンターテインメントの6つのSpirit

― 吉田さんは、御社の入社試験に立ち合うのですか?

吉田:もちろん毎回やっています。

― ここ数年の受験者から、どんな印象を持たれましたか?

吉田:ポテンシャルはあるけど、ちょっと変化球を投げると、あっという間にフォームを崩してしまう人が少なくないんですよ。それは本当のフォームじゃないし、すぐ崩れてしまうのは、懐というか土台がないからでしょうね。

― 入社後、見習い期間はあるんですか?

吉田:1ヶ月間は様々な部署の現場を付いてまわり、2か月目に配属されます。弊社の場合、ワタナベエンターテインメントの6つのSpiritがあるんです。
1.「ねらい」から考える
2.まずは「規定演技」から
3.「感動」に学び「感動」を創る
4.自分の成果は「数字で語る」
5.本気で語る、本音で語る
6.すべてのことからアイデアが生まれる
まず入社するとこれを覚えますが、初めは何を言われているのかわからないと思います。何年か経ち、なるほどこういうことを言っていたんだ、その通りだなと思うようになったときが、一人前のマネージャーになったときかもしれませんね。それは3年くらいかかるんじゃないかな。

― どんな業界も、まずは3年といいますね。

吉田:若い時期はユーザーに近いですから、僕らの知らないことをたくさん知っているわけです。だいたい3年目くらいまでは、それで通用します。つまり今まではユーザーに近い、お客さんの目線で話していた。ところが、それまで発言してきたことが、一回壁にぶつかるんです。お客さん目線からプロ目線へ変わる、ここが本当のマネージャーになれるかの瀬戸際です。これを乗り越えた人間は5,6年と続けて、次にプロデュースに入っていけると思います。

― ほとんど現場で覚えていくのでしょうか?

吉田:最近は僕らの頃と違って打たれ弱いですから、ちょっと怒ると人格を否定されたように思うんですよね(笑)。仕事のやり方について議論というか注意しているだけなんですけど、それを人格を否定しているように思わないで欲しいですね。どうやってこのアーティストを売っていくかという、同じ目的で議論しているわけだから、それは我々も新入社員も一緒です。そういうことをあまり遠慮せずに話せて、自分の考えをしっかり持っている人の方がいいですよね。

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