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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
ゲスト講師リレーインタビュー (東京工科大学)season 4

野村達矢さん
Interviewee

REC.006 野村達矢さん

ヒップランドミュージックコーポレーション取締役執行役員、ロングフェロー代表取締役、一般社団法人日本音楽制作者連盟理事

プロフィールの詳細


CHAPTER.2
1年目の挫折

― 就職はどのように考えていたのですか?

野村:学生時代に音楽に関わっていたので、就職するならもちろんそういう方面にいきたいと思っていましたが、一方では大学までいかせてもらった親に対して、どうかなという思いもありました。しかし残念ながら(笑)、4年生の時に卒業見込みがついていなかったために一般企業を受けることができず、そのなかで受けることができたのがマスコミと音楽プロダクションでした。

― レコード会社のディレクターなどはお考えにならなかったのですか?

野村:それはなかったですね。僕はライブが好きだったので、レコード会社よりはプロダクションの方に惹かれていました。当時はホリプロと渡辺プロしか採用試験をやっていなかったのですが、渡辺プロにはロック系のセクションがあったので、渡辺プロに願書を出しました。入社後は、希望通りノンステップというロックセクションに配属されました。

― 学生時代の経験は役に立ちましたか?

野村:1年目は自分がそれなりに学生時代にやっていた自負がありました。野球で言うと大学野球で大活躍して、そのままプロへいったみたいなものですが、練習しなかったらどんどん成績が落ちた。周囲からは生意気に思われていたと思うし、自身も少し甘く見ていた部分があったと思います。やはり学生がやっていることは、そう簡単にプロでは通用しないことを痛感しました。アマチュアとプロとでは、生活とか経済的なことなど、背負っているものが全然違うんですよね。責任を持ってやっているわけで、学生のアルバイトみたいな背景とは全然違うんだなと挫折しました。気持ちを入れ替えてやり直したのが2年目です。

― どのように気持ちを入れ替えたのですか?

野村:新しい価値観を作っている人は、スタッフもアーティストも魅力的で、僕もそうなりたいと思った。そこで、人がやっていることではなく新しいことをやろうと決意しました。そこに何か自分なりの価値があるという気がしたんです。それは明治大学のプロデュース研究会がパイオニアだった体験が大きいのですが、一匹目のドジョウを探す、そういうことをいつもやっていれば自ずと評価されるだろうし、周りから信頼もされ、立場も変わってゆく。2年目からは新しいことに果敢にチャレンジすることに価値や意味があると見い出して、これは基本的に今も大切にしています。

― ところで、講義で見せていただいたサカナクションのMVですが、こういったものを制作するうえで、野村先生がセンスを磨くために特に気にしていることはありますか?

野村:カッコいいことをやりたいと思った時に、何をもってカッコいいのか、いつも考えるようにはしていましたね。ただ、そのために何かをやるというより、普段からそういうことを無意識に思っていると一個一個の物事が視界に入ってきて、そのなかで分析し、見分ける癖がついてきます。意識の部分ももちろんあるとは思うんですけど、何が良いか、良くないかはいつも気にしている感じはしますね。

― 最近読まれた本で、良かったものを教えてください。

野村:司馬遼太郎さんが書いた『竜馬がゆく』。坂本龍馬については時代を変えていく色々なことが書かれていますが、この小説の坂本龍馬が魅力的だと思います。

「竜馬がゆく」(著者:司馬遼太郎/文藝春秋社)

― 本日は誠にありがとうございました。

(次回はウォルト・ディズニー・ジャパンの目黒敦さんです。)

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