A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 4
CHAPTER.1
プレゼンテーション力
― 本日は「コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性」というテーマで、学生は、日本のコンテンツ産業の現状(映像=映画・アニメ・TV番組、音楽、ゲーム、書籍等、市場規模は約12兆円)をあらためて知る機会になりました。学生はいかがでしたか?
伊藤桂先生(以下、伊藤と敬称略):時期がクリスマスの前でしたので、ガラガラかと思っていましたが、学生が多く、真剣に聞いてくれました。
― 講義では「プレゼンテーション力」についても話されてましたが、学生がプレゼンテーション力、アピール力を上げるためには、どんなことから学べばいいでしょうか?
伊藤:最後に質問に来た学生が自分はアピールするのが下手だと言っていましたが、苦手意識を持たないで欲しいです。プレゼン力を高めるには、まずは人に会うこと、人と話すことだと思います。例えば、プレゼンで5分話す場合、時間が短いから準備に手を抜いたり、原稿を読み上げればいいやということではなくて、5分しか時間がもらえないから、何を話すべきかポイントをまとめることが重要です。少し違うかもしれませんが、アニメ見るのも漫然と観ないで、自分ならこのシーンはどうつくるのか、この演出の意図はどこにあるのかを考えるだけでも、勉強になりますし、自分の企画を説明するときの説得力が違ってくると思います。
― 確かに、プレゼンは簡潔に説明をすることも要求されますよね。
伊藤:私が社会人になってみて、勉強しておけば良かったなと思うのは、現代文です。「筆者は何を言いたいのかを要約して30字で書け」という問題があります。これは、1分後には上司が出て行ってしまう説明する時間がないというときに、ピンポイントで話す能力につながります。説得力は現代文から学べることが多く、言いたいことを確実に伝えるため、現代文はもっとやっておけば良かったと思います。
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