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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
ゲスト講師リレーインタビュー (東京工科大学)season 4

松尾健司さん
Interviewee

REC.010 松尾健司さん

J-WAVE編成局局次長兼編成部長

プロフィールの詳細


CHAPTER.2
やらされていると思ったら、やる気がでない

― ラジオの聴取率は、どうやって調査されるのですか?

松尾:ビデオリサーチが無作為抽出で二カ月に一度3000人にアンケートを取ります。よくラジオでスペシャルウィークと言っているときがありますが、そのときはほとんど聴取率調査週ですね。これがまず評価の大きな対象。話題性という点では、雑誌とコラボレーションして、番組でイベントを仕掛けるなどが考えられます。ラジオの枠を越えた企画にスポンサーがつくようになり、そうなると仕事が面白いから、頼まれていなくても企画書を書いちゃうんです(笑)。

― そんな松尾先生の仕事のやる気を出す方法を教えてください。

松尾:今日、学生から「モチベーションを上げるために気をつけていることは?」と言う質問がありましたが、やらされていると思ったらやる気がでない。だから、つまらない仕事でも自分が興味を持てる要素を足す。例えば掃除をするときでも、掃除に合う音楽って何だろうと考えて、ロックでやるときよりクラシックでやる方が部屋がきれいになるとか……。今は掃除をしているんじゃなくて、音楽の効果の実験だと思うと、掃除がただの掃除じゃなくなる。つまらないことも常にちょっとした目線を入れて、自分ごとにするということですね。

― 今、ラジオ局はどんな人材を求めていますか?

松尾:個人的に思うのは、音楽に本当に詳しい人が減っているので、若い人で音楽をよくそこまで聴いてきたなと思える人を求めています。音楽はとにかく聴くこととライブを観に行く、この二つです。だから入り口はどこでもいい。AKBが好きだったら日本のアイドルを深堀りして、ジャニーズから今のアイドルをすべて語れたら絶対に武器になると思う。メディアに求められるし番組を持てるかもしれない。さらにビートルズも元々アイドルだったわけだから、ビートルズと対比して日本のアイドルを語れるという人が出たら、すごく仕事がとれると思います。

― 番組スタッフとして仕事をしたい場合はどうしたらいいですか?

松尾:放送作家とかディレクターを目指している人が激減しているので、メディアで働きたいのなら、最初にラジオからキャリアを積んでテレビへ行く人もいますし、すごいチャンスだと思いますよ。ただラジオ局の採用は不定期なところが多く、中途採用も多いです。もし入りたい会社があるんだったら、その会社のWEBは毎日見た方がいいですね。ある日情報が上がって、気がつかないうちに消えてしまいますから。

― 最近読まれた本で、良かったものを教えてください。

松尾:今、興味を持っているのが『バンド・デシネ』というベルギー・フランスを中心とした漫画の本です。先日代表的な作家ジャン・ジャロー(メビウス)の漫画を買ってみたんですが、大友克洋さん、松本大洋さん、荒木飛呂彦さんら名だたる漫画家が影響を受けていることを知り、彼らの作品も読み返しました。バンド・デシネのビジュアルに合うフランスの音楽は何だろうかとか、まだ浅堀りですが、僕なりにラジオ番組にしたらどんな企画ができるかなど、そういうことを考えることがやっぱり癖になっていますよね(笑)。

― 本日は誠にありがとうございました。

(次回は株式会社エムアップ代表取締役 美藤宏一郎さんです。)

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