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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 7

伊藤亜由美さん
Interviewee

REC.003 伊藤亜由美さん

(株)クリエイティブオフィスキュー代表取締役/プロデューサー

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
1つのコンテンツをどのようにマルチにしていくのか?

現在、(株)クリエイティブオフィスキューにはTEAM NACSのほか、お笑いコンビのオクラホマやアニソンアーティスト、音楽プロデューサーやシェフなど、幅広い分野のアーティストが所属し活躍しています。

登壇した伊藤さんは「オフィスキューを創立してから、企画・営業を日々行なってきました。設立から4年後の1996年、鈴井貴之がテレビ番組の企画・出演をした『水曜どうでしょう』が生まれました。『水曜どうでしょう』を観たことがある人?」と学生に聞くと、8割ほどの挙手がありました。伊藤さんは笑みを浮かべ、次にこんな話をしました。

「これまで、とにかくいろいろな企画を出してきました。そのなかで『水曜どうでしょう』は低予算、低姿勢、低カロリーの3つのコンセプトで『やれることをやろう!』という気持ちで始まり、番組は深夜バスやカブなどで移動してつらいときでも笑いながら、そんな姿をあえて見せるようにして作られています。全国各地で放送され、現在DVDは400万本セールスしています。これはファンの方が面白いと思ったことを共有し、共感性が番組の成長につながったと思います」
『水曜どうでしょう』のヒットにより北海道でのTEAM NACSの公演は人気が沸騰し、また、03年から北海道テレビで冠番組『ハナタレナックス』が始まりました。そして04年、TEAM NACSは初の東京、池袋のサンシャイン劇場で『LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜』公演を成功させ、翌年、全国ツアーを敢行。
その後、伊藤さんは”北海道にしかできないこと”を考え、農業をテーマにしたテレビ番組を企画し08年に『森崎博之のあぐり王国北海道』(北海道放送)がスタート。芸能ばかりではなく、農業に目を向けたきっかけを話してくれました。
ちなみにこの番組は、日本民間放送連盟 日本民間放送連盟賞 NAB Awards 2009”特別表彰部門 青年向け番組最優秀賞(09年2月14日放送 和寒町越冬キャベツ取材回)、日本マーケティング協会 第8回日本マーケティング大賞 地域賞を受賞しています。

「1つのコンテンツをどのようにマルチにしていくのか。アーティスト、お客さんのために何ができるか、”北海道”をキーワードにプロジェクトを考えていたら、北海道農業はここにしかない魅力だということに気がつきました。そこで道内各地に足を運び生産者に会いに行くと、日々モノづくりに向き合っている人たちを応援したいという気持ちが強くなりました。
『森崎博之のあぐり王国北海道』は、子どもたちに農業を体験してもらうことによって食の大切さが、お母さんたちにはその土地に伝わる味を紹介することによってソウルフードが伝わります。その土地に住む人たちからたくさんのことを学びました。この学んだ北海道の素晴らしさをもっと沢山の人に伝えたいと思い、これまで様々なことを教えてくれた皆さんとともに北海道の映画の製作に入りました」

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