A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
講義内容一覧 (2008年度 東京工科大学実施)
第1回 講義ガイダンス(オリエンテーション)
2008/9/30
第2回 誰にでもわかる音の楽しみ方 / 音響工学入門
2008/10/7
今回は、ソニー・ミュージックにて、マイルス・デイビスやウェザー・リポート、ハービー・ハンコックといった洋楽系ジャズを担当しつつ、ザ・スクェアやマリーン、笠井紀美子等の国内JAZZ/FUSION系アーティストのプロデュースを手がけられた、伊藤八十八先生にご担当いただきました。 ソニー・ミュージック時代に麹町に新しい録音スタジオを建設したときのエピソードに始まり、音楽プロデュースにまつわる様々な経験に基づいた、興味深いお話しをお聞きすることができました。 また最新の技術を用いた、スーパー・オーディオCDなどの音と、現在のCDの音を実際に聞き比べるなどの実演もしていただきました。
第3回 Jポップからロックまで / デジタル時代の音楽とユーザーの関係
2008/10/21
今回は、音楽評論家の平山雄一先生に「Jポップからロックまで」と題して、ポピュラーミュージックの歴史について語っていただきました。音楽評論の立場で、どのように音楽と接しているのか、またコンサートなどを通じて、音楽家・アーティストとどのように交友を深めつつ、評論家としての厳しい姿勢を貫いていくのかなど、興味深いお話を聞かせていただくことができました。 また後半は、オーディオ・デジタル機器の発達の中で、自分なりの音楽環境をどのように持つべきなのか、を考える内容となりました。便利さを追求するあまり、音楽の本質に接する姿勢を失わないようにするには、どうしたことを心がけるべきなのか?考えさせられる講義でした。
第4回 都市型複合エンタテインメント / 赤坂Sacasの実例から
2008/10/28
第5回 ブラジル音楽に魅せられて / 音楽の創造
2008/11/4
ソングライター/ミュージシャンとして活躍を続ける、宮沢和史さんに、ゲスト講師としてお越しいただきました。 宮沢さんの「島唄」は、150万枚の大ヒットを記録し、日本レコード大賞「ベストソング賞」を受賞。その後「島唄」はアルゼンチンでの大ヒット(2002年)をはじめ、各国のミュージシャンにカバーされており、国境を越えて今なお世界に広がり続けています。 今回の講義では、中西ACPC副会長との、トークの中で音楽のすばらしさについて熱く語っていただきました。「日本人ブラジル移民100周年」にあたる今年の7月には、サンパウロ、リオデジャネイロなど、4都市5公演のブラジルツアーを行うなど、日本という音楽市場を超えて、グローバルに活躍される宮沢さんの音楽創造の現場に触れることが出来る貴重な講義でした。ブラジル移民の皆さんに流れる「日本人のルーツ」についても、考えることの多い内容でした。「次回はライブで訪れたい」という言葉もいただきました。
第6回 生活の中のライブ・エンタテインメント
2008/11/11
東急Bunkamura代表取締役でいらっしゃる、田中珍彦先生にお出でいただきました。「ライブ」と言う言葉は、「人間の生活」そのもののことであり、またそれを積極的に「楽しむ」ということであるという考え方をベースに、劇場という場を舞台とした、芸術文化の創造のありかたについて、お話しいただきました。
創造活動の基本は、人間と人間のあいだの、生のふれあいやぶつかり合いの中から生まれてくるものであり、そのためには、本当の意味でのコミュニケーションが重要であるということを、演劇や音楽の創造の実例に即して教えていただきました。 Bunkamuraシアターコクーンの、舞台機構についてのご説明や、実際にその機構を利用した舞台演出の実例など、貴重な写真資料をご紹介いただきながら、「生活の中のライブ・エンタテインメント」のありかたを考える講義となりました。
第7回 MUSIC ON TV! の挑戦とライブ・エンタテインメント
2008/11/18
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントのコーポレイト・エグゼクティブでいらっしゃる、御領先生に、音楽業界の動向と、これからのコンテンツビジネスのありかたなどについて、語っていただきました。また、MUSIC ON! TV の放送戦略に関連して、そのビジネスの立ち上げから、チャンネルの普及までのプロセスにも触れていただきました。今後のテレビ業界のありかたや、地上デジタルの普及の後をにらんだ動向などについても、幅広く講義をしていただきました。
肩書きは講義当時のものです