A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
講義内容一覧 (2011年度 東京工科大学実施)
第1回 オリエンテーション
2011/9/20
山崎先生からはコンサート事業全般についての講義となり、ライブ・エンタテインメント業界の動向や著作権について、そして3・11がコンサート事業に与えた影響などについてお話をいただきました。「ライブ・エンタテインメントについて本質を理解し、考えを深めてほしい」と学生への熱いメッセージもいただきました。
反畑先生からは、福島県人のバンド“猪苗代湖ズ”を例に、音楽の新しい流通の在り方を考える機会をいただきました。また、東日本大震災後、音楽の力の大きさを改めて世間が認識し、そこに音楽イベントなどのニーズもあるが、被災地の復興と併せてイベントホールなどの早期の復興も難しいとの見解を示されました。
第2回 TVの仕事~ミュージックステーションができるまで~
2011/9/27
テレビ朝日の長寿番組「ミュージックステーション」。なぜ、25年間も続いているのか、制作現場ではどのようなことが起きているのか、どうして生放送に拘るのかなど、番組開始から制作に携わってきたご自身の経験をもとにお話しいただきました。講義の中で、テレビの影響力は大きく、放送の内容によって伝わる内容がプラスにもマイナスにも働く恐ろしいメディアであるということも伺いました。そして、制作から放送までのプロセスを新人プロデューサーの仕事を例に、実際の現場で撮影された加藤ミリヤさんの映像も交えてお話いただきました。
第3回 CDヒットとライブ・エンタテインメント
2011/10/4
講義は、CDのヒットチャートの歴史を振り返りながら、オリコンがどのような会社であるかを知ると共に、オリコンが音楽業界に与えている影響や役割を学ぶものとなりました。そして時代によるCDの売れ方から、今後の音楽業界はどのようになっていくのかをお話いただきました。さらに、国民的アイドルと言われるようになったAKB48のCD販売方法から、CDが売れない時代のCDの存在意義や、これからはどのような販売方法が求められているのかについても触れ、「CDの時代からライブ・エンタテインメントの時代へ、これから先はライブ感を持ったCD販売が求められる」と締められました。
第4回 ライブ・エンタテインメント 2つの柱-スポーツと音楽 現場の興奮を多くの人と共有する-
2011/10/18
音のビジネスの始まりはオルゴールであるという説明から講義は始まり、現在の日本の音楽産業についてまでお話をしていただきました。また、国内のみならず、韓国との音楽産業の違いについても述べられました。講義の中では、佐藤先生のコレクションである貴重なオルゴールや古いレコード、蓄音機を実際にお見せいただき、美しい音色に触れることもできました。日本レコード協会の会長でもあったことから、レコード大賞はグラミー賞を手本にしたというお話や、候補に選ばれるアーティストの選定基準なども教えていただくことができました。音楽を聴いてもらう方法はたくさんあっても、収益を上げることの難しさについて学びました。
第5回 日本から世界へ発信する
2011/10/25
日本のエンタテインメント産業が世界と肩を並べて戦っていくためにはどうすればよいのかを考える講義となりました。将来を見据えると、日本のマーケットだけでは成立しないので、日本という場所に執着せず、世界を視野に入れる必要もあるとお話いただきました。さらに表現の自由が認められる国である日本では、魅力的なコンテンツが生まれるはずだとも語っていただきました。堀先生は、今の学生に対して、英語や日本の文化・歴史について学ぶことが重要だと述べられ、これからの日本のエンタテインメント産業を世界に向けて売り込んでいけるような若いパワーに期待しているとエールをいただきました。
第6回 Streaming時代のライブ評論
2011/11/1
第7回 ライブ・エンタテインメントの未来を考える
2011/11/8
肩書きは講義当時のものです