A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 2
CHAPTER.3
アーティストとの距離感
― 音楽評論家として、アーティストとの距離感といいますか、付き合い方も大変に重要ですよね。
平山:フェアであることを維持しながら仕事をしていくのは、最終的に読み手がいることを意識していれば、やりきれますよ。アーティストからお金をもらっている訳じゃないですから。メディアを通じて読み手からもらっていると思えば、フェアにやっていける。時にはアーティストが本当のことを言ってくれないという一抹の淋しさはあるけど、それはアーティストにも事情があるのでしょうがない。メディアの仕事をやっていても人付き合いは一緒ですよ、特殊なものじゃないです。
― アーティストへのインタビューで気をつけていることはありますか?
平山:まったく自分の感想も言わずに質問だけする人、あれはないと思います。音楽を聴き、知っているからこそ「最近はどう?」みたいな話ができると思います。それから芸能レポーターとの違いは、何に対して興味を持っているか、例えば、ある人が離婚すると聞いた時、芸能レポーターは離婚の原因は?となるけど、音楽評論家は、離婚するとどう音楽が変わるか? そこにしか興味がない。興味のある部分が違いますよね。
― ありがとうございました。
(次回は、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役の中井秀範さんです。)
バックナンバー season 2
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