A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 2
CHAPTER.3
人が好きで、人と話すのが好きじゃないとしんどい
― 吉本興業は昨年度、中学卒を採用するなど、新入社員の門戸を広げていますが、マネージャーという仕事はどんなタイプの人が向いていますか?
中井:やっぱり、人が好きで、人と話すのが好きじゃないとしんどいでしょうね。あるメーカーの営業マンは、物を売るために色んな人と一生懸命お話しなきゃいけないでしょうけど、我々は商売の相手方だけでなく、売るものが自分の意志を持って喋るじゃないですか。そうなると大変です。
例えば、メーカーの営業マンが「これいいんですよ」と言って、小売店の社長が「10ケース仕入れるよ」と商談がまとまったとき、商品は文句も言わず売られていきますけど、タレントはそうはいかない。「そんな仕事、嫌やわ」とか言うので、なぜこの仕事を僕(マネージャー)は取ってきたか、「こういう理由で君のためになる」と、タレントに説明していかないといけないですし。ソニー・ミュージックアーティスツの原田公一(第2回特別講師)さんがおっしゃったように、我々のマネージャー業務もコミュニケーション能力がメインです。
― それとお笑いを勉強した方がいいですよね。
中井:好きこそものの上手なれ、ではないですが、やっぱりお笑い好きじゃない人はやってもしょうがないですよ。楽しくないですもんね。
― 門戸を広げたことで面白い人材は集っていますでしょうか?
中井:これからですね、まだ始まったばかりです。
― ありがとうございました。
(次回は、株式会社ニワンゴ代表取締役社長の杉本誠司さんです。)
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