A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 2
CHAPTER.1
ロジカルシンキングの重要性
― IT系の企業でエンジニアが重宝されておりますが、今、どんな人材が求められているのでしょうか?
杉本誠司氏(以下杉本と敬称略):当然プログラムを組めるスキルは大切ですが、プログラムは論理的な命令を細分化した集合体で構成されています。ですから、論理的思考の持ち主、社会人になるとロジカルシンキング(難しいものを単純にし、構造化((誰が見てもわかりやすく))して、相手を納得させ、相手と協調するための思考方法)みたいな言い方になると思いますが、物事を順序立てて理解し、そのうえで何をすべきか、いろんな意味で何をしていけばいいのかという視点を、情報として整理できることが重要だと思います。
簡単に言えば、そういった情報を頭の中で、頭の中だけじゃなくてもいいのですが、まとめて処理できて、そのうえで自分たちのやるべきことを抽出し、ちゃんとプロセスとして描ける人です。
― 情報をきっちり整理し、論理的に物事を考え、わかりやすく人に伝えることが大切なわけですね。
杉本:ユーザー同士は直感的な会話でもいいのですが、提供者側はどんなに思いが強くても、情報そのものが破綻していたり、また、何故それを好きなのか分析して論理的に説明できないと、人には伝わりません。ですので、提供者側はエンジニアではなくてもエンジニア的思考を持って、それを論理的思考に直結して語ることが多いです。
― ひらめきのようなものも必要なのでしょうね? また、ひらめきはどんなところから生まれるとお考えですか?
杉本:たぶん本人にとっては、「ひらめいた! 降りてきた!」というよりは、非常識なところをちゃんと見つめ直すような癖が身について、そういった日常から、ひらめきや新しい発想につながっていくと思います。
バックナンバー season 2
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