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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 3

Interviewee

REC.001 佐々木和郎教授、吉岡英樹講師


CHAPTER.2
自分もその分野へ進んで同じことをやるんだという意識を持つと、どれだけ今の自分の考え方が小さいか、甘いか、足りないかがわかる

― この講座において学生に期待することは何ですか?

佐々木:僕は大学生時代にデザインを勉強しており、当時憧れのデザイナーだった横尾忠則先生、亀倉雄策先生、永井一正先生といった、日本を代表するデザイナーがリレートークするセミナーがありました。その頃は第一線の先生に直接お会いできる機会はそうなくて、絶好の機会だと思って身銭を切って参加したのですが、いまだにその時の各先生の話が頭に残っています。
 あのときの話を聞いたことで自分のベースが変わった様な気がするんです。デザインを勉強していても、自分の世界だけでちまちましてしまうことが往々にしてあります。ところが、万博(1970年に大阪で開催された日本万国博覧会)に横尾先生が20代で参加なさった話や、亀倉先生の東京オリンピック(1964年)でのお仕事の話を聞いてみると、自分のスケールがいかに小さく、第一線の方々はどれだけのスケールでやっているのか、その尺度が一気に変わりました。このことは、きっとこの講義も学生にとってそういうものだろうと、ライブ・エンタテインメント論を担当していて常に思います。 ですから、学生はいずれそれに気付くと思うのですが、第一線の方々のお話を聞く機会の貴重さを意識して欲しいですね。

吉岡:中には「すごい先生なんだ」で終わっている学生がいるかもしれませんが、自分もその分野へ進んで同じことやるんだという意識を持つと、どれだけ今の自分の考え方が小さいか、甘いか、とてもじゃないけど足りないことがわかると思うんですよね。佐々木先生の経験のように、特別な先生とのふれあいを経て、自分が踏み超えていくべき道がぼんやりとでも見えていくことがあります。
学生には自分がそこのステージに立って実際にやるという気持ちで、新たなモチベーションを見つけて欲しいですね。

― 特別講師の皆さんは、学生にとって業界の先輩という角度から就職のお話もなさっていますが、その辺りはいかがですか?

吉岡:それぞれの分野でどういう人材を求めているのか、学生時代に何をしておくべきかというお話は、一番知りたいことだと思います。
また、それぞれの先生が紋切り型ではなく、ご自分の経験から最低限の語学力が必要なことやコミュニケーション能力など、それがなぜ必要なのかというところまで掘り下げ、就職活動への応援的な話題を盛り込んでくださって、それもこの講座の魅力であり大きな特徴ですね。

佐々木:私どものメディア学部は1999年に日本で初めてメディアを専門に学ぶ学部として誕生しました。実践重視の教育によって、幅広い視点と多様な知識・技術・スキルを身につけて社会で活躍することが大きなミッションですが、この講座は大学の枠を越えた刺激的な授業です。2014年度の学生諸君にはもっともっと知識と視野を広げていって欲しいと思います。

― ありがとうございました。

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