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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
ゲスト講師リレーインタビュー (東京工科大学)season 3

堀義貴さん
Interviewee

REC.008 堀義貴さん

(株)ホリプロ代表取締役社長/一般社団法人日本音楽事業者協会会長

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
いかに魅力的な人に出会えるか、その人の魅力を引き出せるか

― 今日の堀先生の講義は、「グローバル社会の中の音楽コンテンツ」というテーマでした。『エンタテインメントは喜怒哀楽という人間の感情に関わる仕事』という内容から始まり、学生たちは熱心に聞いていました。

堀義貴さん(以下堀と敬称略):エンタテインメント業界の仕事で重要なのは「いかに魅力的な人に出会えるか、その人の魅力を引き出せるか、そして多くの人に伝えられるか。また、その魅力が利益を生み出せるか」ということだと思います。つまり、我々は人間の喜怒哀楽を仕事にしているわけです。

― エンタテインメント業界は、その人の魅力をいかに表現していくか、そこにかかっているわけですね。

堀:タレント本人にいくら才能の下地があったとしても、その魅力を見出す人、つまりうまく引き出してプロモートしていく人々がいなければ絶対に成功しません。例えばマネージャーという仕事なら、このタレントは絶対スターになると思っていなければ、売り込むときに相手に熱意が伝わりませんよね。我々は、人が人に伝えることによって感動を起こす仕事をしていますので、例えばアニメ業界にしても、一つの原画だけに関わる人たちであっても作品に惚れ込んでいると、伝わり方が違います。

― ところで、魅力とはどういうものなのでしょうか?

堀:どんな人にも魅力はあると思います。しかし、魅力の伝え方は教わってできるものでもないし、こればかりは行動を起こし、いろいろなフィールド(テレビ、映画、舞台、歌、バラエティ番組など)でトライしてみないとわからないものです。我々はそのタレントに合った方法を探るしかないし、何をもって魅力かは一つの答えだけではなく、時代性、偶然性、雰囲気、個性、思ってもみなかった魅力などもあり、マニュアルのない世界です。我々の仕事は、次のチャンス、新しい魅力の市場をどのように作れるか?ということになります。

― 受講生にはマネージャーを希望する学生もいます。どんなことに気をつけたらよいでしょうか?

堀:以前にもお話しましたが、ホリプロでは一人前のマネージャーになるのに最低でも3年はかかります。私が彼らにいつも言っているのは、「とにかくしゃべらなければタレントは売り込めない」ということで、それもイベントでお客さんを何百人、何千人集客した、というようなことばかりが重要なのではなく、熱意を持ってたくさんしゃべること。上手く説明できなくてもいいから、タレントをたくさんの人に知ってもらいたい、と。それは自分が惚れ込んでいるからであり、この思い込みがないと相手には伝わらないですよね。ですから学生には、人と話して自分の思いを伝えることを自然にして欲しいですね。

― 一人の情熱、これがことを起こす大きなきっかけになるのですね。

堀:ホリプロが社員を募集するときにいつも思うのは、「ちゃんと笑えて、ちゃんと泣ける人」に来て欲しいということです。そういった人たちは、物事を面白がれる人でもあり、たくさんの人に伝えていくことも発想していきますね。

― とにかく自分の思いをしゃべること、そして面白がることを学生たちに知って欲しいし、実行して欲しいですね。

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