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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
ゲスト講師リレーインタビュー (東京工科大学)season 4

堀義貴さん
Interviewee

REC.004 堀義貴さん

(株)ホリプロ代表取締役社長、一般社団法人日本音楽事業者協会会長

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
知識に裏打ちされた意味を見出す

― 講義での学生たちの印象をお聞かせください。

堀義貴さん(以下堀と敬称略):真面目であるかどうかはわからないけど、真面目に聞いていましたね。

― 堀先生の学生時代はいかがでしたか? 年代的には映画『私をスキーに連れてって』(1987年公開)が流行った頃でしょうか?

堀:ちょうどその頃が大学時代ですから、ファッションがどうで車でどこへ行くとか、遊びが一気に増えてきた、バブルの絶頂期です。また、ファミコンやトレンディドラマや、『男女7人夏物語』、バラエティ番組でも『オレたちひょうきん族』もブームでした。ですから友達のところへ行ったり来たりして、テレビやゲーム、ファッション、ディスコへ行くなど普通の学生でした。

― 就職についてはどのようにお考えでしたか?

堀:その頃僕は1999年に人類が滅亡するという『ノストラダムスの大予言』を本気で信じていて、33歳で死ぬと思っていましたからね(笑)。テレビ局だと10年間ADをやらないとディレクターになれないので、志半ばで滅亡してしまう。ラジオ局はもっと早くディレクターになれるので、ニッポン放送を受けました。僕は小学校の頃からずっとニッポン放送派で、自分なりにオールナイトニッポンのディレクターに2年半でなると決めていました。とにかく大予言のせいで変な気持ちでしたけどね。

― 本年度はゲスト講師の皆さまに、学生が「視野を広げるために、今どんなことが必要か?」を伺っています。堀先生はいかが思われますか?

堀:今はインターネットで楽に知識が入ってくる時代になりましたが、そこで知っても、本当の知識に至るまでのストーリーがない。見て、触れて、感じるから知識に至るわけで、まずそのことを学生には認識して欲しいですね。

― 便利ではありますが、すべて正しいとは限りませんし、表面的な情報ですよね。

堀:僕は素朴な疑問が大切だと思っています。例えば、日本が極東に位置されている世界標準地図があるのに、日本人が書くとなぜ日本が真ん中になるのかとか、こういった位置関係を考えることは、ビジネスでは今後当たり前に重要だと思いますね。

― 本日の講義でも、アジアに関しては、地理的にも日本のエンタテインメント・ビジネスの未来は明るいとお話しになりましたし、学生たちはそのマーケットの魅力を認識したと思います。

堀:本当はもっと歴史的なことを掘り下げなければならないのですが、限られた時間の中でしたので、そこはぜひ学生たち自身で調べて、考えて欲しいですね。アジアの今後の人口増減から考えると、断然、中国ということになりますし、インドネシアも人口が多いけど、あそこを開拓しようと思ったら、僕は何十年もかかるとか、ベトナムも人口構成で見たら宝の山というようなことを話しました。ただ今まで何の足跡もないところでは簡単にはいきません。それはまったくの未開と同じだと思います。

― 視野の広げ方に話を戻させていただきますが、堀先生は、講義ではいつも世界史的な観点の重要性をご指摘なさいますよね。

堀:それは僕が、大体この時代にはこんなことが起きたということを地図上で再現できるぐらい、高校の頃から世界史が好きだったからです。今日の講義で『知識だけじゃなくて、知識に裏打ちされた意味を見出すことが大切』と話しました。例えば歴史的に見て、「そういう時代だったから」だけで終わらずに、「そこに至るまではどんなことがあったのか」を知らないと、教養が深まらない。そこには必ずストーリーがあって、人間の歩んできた歩幅があって、面白い話がたくさんあります。何百年何千年という歴史に意味があり、実際世界中には古い街並や道が今も残っているし、ああいう時代にこういうことをやっていたのかと思うと、それが想像ではなくリアルになってきます。

― やはりそういったことは本から学ぶことが多いのでしょうか?

堀:手段は何でもいいと思います。しかし面白かっただけじゃ駄目で、例えばどんな本を読んで何を感じて、「自分はこう思うけど、あなたはどう思う? というところから、初めて人との議論が生まれ、これが視野を広げるためには役に立つんだと思います。

― 面白がることは、本当に千差万別で、他の人に話してみないとわからないということが多々ありますよね。

堀:この業界の人は、「何か面白いことない?」って、みんな探しているけど、感じる力があればそれは山ほどあるんですよ。僕は自分の家の周りを歩くのが好きで、いつも新しい発見があります。発見しようと思えば身近なところでも発見できるし、面白いと思えば面白いことだらけです。

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