×

会員ログイン

ログイン名
パスワード

A.C.P.C.アーカイブ限定コンテンツ A.C.P.C close up

A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 7

土屋敏男さん
Interviewee

REC.001 土屋敏男さん

日本テレビ放送網(株)社長室R&D日テレラボ シニアクリエーター

プロフィールの詳細


CHAPTER.1
テレビとは、1.プラットフォーム、2.コンテンツをつくる工場

最高視聴率30.4%の『進め!電波少年』を手掛けた日本テレビの土屋敏男氏の講義は、「テレビの番組は主に、ニュース、教養・情報、スポーツ、ドラマ、バラエティがあり、バラエティには、情報、トーク、コント、クイズ、ゲーム、ドキュメントがあります」と説明し、そのなかでも人気のドキュメントバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ』(1996~)を取り上げました。

  • 最高視聴率 22.6%
  • 平均視聴率 16.4%
  • 直近の視聴率 18.3%

※ 世界の果てまでイッテQ/イモトアヤコ、出川哲朗らが世界中に行っていろんなものに挑戦するドキュメントバラエティ

この番組は土屋氏の後輩、古立義之氏が手掛けており、彼は入社早々『進め!電波少年』にかかわり、その後『世界の果てまでイッテQ』の制作に至り、つまり、ドキュメントバラエティのなかで『イッテQ』は『電波少年』の遺伝子を受け継いでいることになります。(学生の挙手では『イッテQ』はほとんどの学生が、『電波少年』は約4割がYoutubeで見たことがあると回答)

土屋氏は『電波少年』の他に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日テレ1985-1996)のディレクターもつとめ、「日本の今のバラエティをざっくり言うと、80年代の『オレたちひょうきん族』(フジテレビ1981-1989)と『元気が出るテレビ』のどちらかの流れを受け継いでいると思います」と話しました。
『元気が出るテレビ』で生み出されたドキュメント的な作り方で「猿岩石のユーラシア大陸横断ヒッチハイク」、「なすびの懸賞生活」など伝説的な企画(コンテンツ)を生み出したのが『電波少年』です。

土屋氏は、元祖的ドキュメントバラエティ番組の『欽ちゃんのドンとやってみよう!』(フジテレビ1975-1980)の画像を流し、萩本欽一氏の「テレビは今あるものを映すものではなく、これから起ころうとしている何かを映し出すものである」というバラエティに初めてドキュメントを加えた、欽ちゃんのこの名言を紹介しました。

続いて、テレビとは?とクリエイティブ・コンテンツについて、こう話しました。

「テレビとは、1.プラットフォーム、2.コンテンツをつくる工場です。そして、コンテンツを作ることと、コンテンツでビジネスをすることは同意語、コンテンツでビジネスコストが派生します。また、コンテンツをつくるのに必要なのが、クリエイティブ=創造性です。
コンテンツ=内容物、中味のことで、WebサイトやDVD、CD-ROMなどのタイトルに含まれる情報内容のことです。娯楽や教養のために創作された内容を指し、小説、ニュース、音楽ゲーム、映画、地図、天気予報などあらゆるものやサービスがあり、日本のコンテンツ産業は2008年に世界第2位の規模まで発展し、さらなる成長が期待されています。2004年にはコンテンツ産業を活性化するため法律としてコンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する略称『コンテンツ保護法』が定められています」

このあとに新しい番組(コンテンツ)は技術の進化とともにやってくるということに触れますが、それは後述します。

ページトップ

Copyright©ACPC. All rights reserved.