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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 7

土屋敏男さん
Interviewee

REC.001 土屋敏男さん

日本テレビ放送網(株)社長室R&D日テレラボ シニアクリエーター

プロフィールの詳細


CHAPTER.3
学生たちへのアンケートと講義後のインタビュー

講義終盤では恒例になった、学生たちへのアンケートがありました。

「次にあげるもので自分が使っているものはどれか?」

地上波民放テレビ、地上波NHK、BSテレビ(WOWWOW) YouTube、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、Amazon prime Video、Netflix、Hulu、TVer、地上波動画サイト、TicTok、AbemaTV、ニコニコ動画、SHOWROOM、C-Channel、ラジオ(rdiko)、雑誌、新聞、Yohoo!、メルカリ。

土屋氏は講義後のインタビューで、学生が挙手で答えたアンケートの結果についてこんな感想を話してくれました。

「2、3年前にはNetflixがほぼゼロに近かったのですが、手が挙がっていましたね。学生たちには圧倒的にYouTubeやLINEが人気。Netflixが世界で良質なユーザーのマーケットを広げているのは、メキシコの映画監督アルフォンソ・キュアロンがNetflixで配給された『ROMA/ローマ』で今年のアカデミー賞で監督賞、外国映画賞、撮影賞の3部門受賞とって大きな話題になり、また、日本出身の片づけコンサルタントの近藤真利江さんがクライアントの家を訪問する番組『KONMARI~人生がときめく片付けの魔法~』が影響していると思います。
これはアメリカの手法のリアリティーショーで制作者はみんなアメリカのチームなんです。メジャーリーガーの扉を開いた野茂さんみたいな近藤さんという先駆者が出始めているから、ひょっとしたらこの流れっていうのはさらに出て来るのが僕は自然だろうなと思う。なおかつ英語が堪能な制作者が出て来てそういう所で勝負するようになって、それこそDisney+とかで活躍する人が出て欲しいですよね」

インタビューでは今年、土屋氏が手掛けた観客がアバターになって踊る『NO BORDER』について、どのような発見があったのかを伺った。
(2019年7月7日~9月16日までCOOL JAPAN PARK OSAKAで開催された超新感覚ライブエンタテイメント。観客をその場で3Dスキャンし、瞬時に作られたアバターが、そのまま舞台に登場し、踊り、宙を舞った)

「企画の発想は新しいテクノロジーありきで、こういうことが出来るんだったら、こういうことが実現できるんじゃないかっていう感じで、手探りしながらスタートしました。
上演してからハンディキャップの方で参加した20代の男性が『生まれてから29年間、足が不自由で車椅子で生活していて…ダンスしようって思えなかった。踊っている姿を観られる日が来るなんて夢にも思わなかった。最高です。この時代に生きていて良かった』といったツイートがあり、彼のような方やお年寄りも身体が動かなくなってきたことに対して、ギリギリながら楽しんで踊っている映像を観て、僕自身、元気が出ました。
韓国の家族が来て日韓問題いろいろある中で、だけど日本人とあそこの場で一緒になって踊っているっていう感覚だとか、未来に向けてすごく可能性を感じましたね。パーマネントにどこかでやれないかと思っています」

⇒ NO BORDER / https://noborder-earth.com/

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