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A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 7

小橋賢児さん
Interviewee

REC.012 小橋賢児さん

LeaR(株) クリエイティブディレクター

プロフィールの詳細


CHAPTER.2
新しい自分こそが『セカンドID』

司会:著書には「僕らはまだまだ人生という名の旅の途中。この多様化した世界で、もうひとつの自分のアイデンティティ、つまり『セカンドID』をもつことが、人生の旅をさらに楽しくしてくれる秘訣なんじゃないかと思う」とありますが、『セカンドID』とは、どんなことなのでしょうか?

小橋:セカンドID』を説明する前に、僕が、いつも何かアイディアを構想するとき大事にしている『出会い+ストック+違和感』という3つのプロセスを説明します。人は生きているなかでさまざまな出会いがあるけど、そこで生まれた感覚や意識、思考は自動的に自分にストックされていきます。
そのなかには違和感を覚える出会いもあるはずです。ここで、違和感というサインを見逃さずに追求していく末に、また新たな発見と出会いがあるのです。『違和感』は、何か大きなものに変化するチャンスなんです。

司会:違和感を覚え、それを自分とは違うからと目の前の現象を閉じてしまうのではなく、素直に自分との違いや接点も見出していくという、これはチャンスでもあるわけですね。

小橋:そうですね。ものごとを別の角度からみるきっかけになると思います。昨今はSNSで世界とつながれたことで、これまでにない独創的なコミュニティが数多く生まれ、誰もがそのコミュニティの中心となって新しい自分探しをできる時代です。これまでの社会の常識を超え、コミュニティからどんどん世界を変えるものが生まれてくると思います。そのために大切なのは、まだ見ぬもう一つのIDに出会うことだと僕は思います。

司会:まだ見ぬもう一つのID、なんかワクワクしますね。

小橋:僕は、さまざまな職業を経験したことで、自分が心からやりたいと思うことに少しずつ出会うことができたと思っています。だからこそ、学生のみなさんにも、感じたら行動してほしいです。
また、普段いるコミュニティで、どんな小さなことでも、いつもとは違うことやワクワクしたことにチャレンジしてみることで、新しい自分のアイデンティティを築けることがあるはずです。そこで見つけた新しい自分こそが『セカンドID』で、まだ見ぬ自分自身の可能性に出会え、もしかしたら未来の職業が生まれてくるかもしれません。
そして、いまある世界がよりよく変わってくるのではないかと僕は信じています。
一寸先は光。困難や抜け出せない闇を感じたときこそ、じつは次のステージに連れていってくれる光は、すぐ目の前にあったりするもの。「Want to」、つまり「したい!」という小さな思いこそが、本当の自分の人生が動き出すきっかけになるのではないでしょうか。

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