A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 1
CHAPTER.1
アーティスト・マネージメントという仕事
― 原田さんご自身の体験と音楽産業のあゆみ(1975年〜2012年)をお話いただきましたが、学生たちは熱心に聞いていましたね。
原田公一氏(以下原田と略):「エンタテインメント論」については、いろいろな人が本を出していて、僕も80年代初頭に買って読みましたけど、学生には何が教科書かと考えたときに、それは現場でしかない。その現場をどう分かりやすく伝えるか。それには、自分史の中で歴史的に話していくしかないのかなということで、体験と音楽産業のあゆみという形にしてみました。
-学生たちのなかにはアーティスト・マネージャーを目指している方もいました。原田さんからアドバイスをお願いします。
― 学生たちのなかにはアーティスト・マネージャーを目指している方もいました。原田さんからアドバイスをお願いします。
原田:マネージャーという仕事は、本当に面白いです。それは自分の担当するアーティストが売れていく楽しさと言いますか、ぜひ、マネージャーという仕事を通して音楽業界を本気で引っ張っていって欲しいと思います。大切なのは、人間関係のハーモニーが作れること。これはなかなか難しいのですが、失敗を恐れず経験を積んで欲しいですね。
― どんな人材を望みますか?
原田:やはり自分でプロデュースができる人でしょうね。数年先、最低限3ヶ月くらい先のことを、そのアーティストが何をやるのか絵を描いてあげて、ちゃんと予定を立てられることが重要です。
― 新入社員の場合はどうですか?
原田:最初の1年間で習ったことを自分で咀嚼して、アーティストをどうしていくか、まずビジョンを作れるかどうか。人に言われたことをこなす、それも最初は必要ですが、どれだけ短期間で消化できるか、自分から動けるか。僕から言われたことをずっとやっているようではダメです(笑)。
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