A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
提携講座/登壇講師インタビューseason 1
CHAPTER.3
歩きつづけるかぎり
― 「歩きつづけるかぎり」という曲は、どんな気持ちで作られたのですか?(2012年3月14日リリース)
増子:これまで歩き続けてきた我々が、この歳になって言えることって「明日に続いていく道があるのであれば、たどり着けるかどうかわからないけど、歩いていく価値はあるぞ」ということで、それをちゃんと伝えておきたかった。
― この曲は元気がわいてきます。
増子:夢は叶うよじゃなくて、目の前に、夢に続く道はあるんですよ。それを歩くか歩かないかは自分次第。でも歩き続ける限り、そこに終わりはないということは確かなんですよ。先はわからないし、過ぎたことももう過ぎたことだけど、歩き続ける限り、その道がある限り、続いていくことだけは、明日も明後日も、それだけは確か。
リアルであることが大事だと講義でも話されました。
増子:リアルって、困ったときにはこうするよとか、自分が思っている具体案であって、飾った言い回しとか、もったいつけた表現は今はいらないんですよ。気取った形容は邪魔でまどろっこしい。自分がこうだったら、と想定して歌を書いている人もいますが、それはファンタジーだったらアリでも、オレはそこにロックの力はないと思うんです。ロードムービーみたいにドキュメントとしてつくっていくことこそがロックだと思う。
「ロックでない奴ぁロクでナシ」というのがよくわかりました。
増子:それから、自分のなかでは大事なことをこめればこめるほど、ユーモアを忘れないようにしています。大変なことでも笑い飛ばすという精神はパンクで学んだことです。
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