A.C.P.C.提携講座 ライブ・エンタテインメント論
講義内容一覧 (2008年度 東京工科大学実施)
第8回 ライブ・エンタテインメント 海外ビジネスのチャレンジ
2008/11/20
第9回 マネージメントの未来
2008/12/2
堀義貴先生にお出でいただきました。総合エンタテインメントの創造と、これからの音楽ビジネスのありかたについて、「マネージメントの未来」というテーマにもとづいてお話しいただきました。音楽とエンタテインメントの「作り手」あるいは「送り手」として、コンテンツの価値をいかに高めていくのか、これからのネット時代におけるコンテンツ創造の原点について考えさせられる内容でした。また、新しいものを生み出そうとするならば、出来るだけ古典作品など、古くから伝わる名作についての知識も必要であることを教えていただきました。ホリプロの玄関には、作家・井上ひさし先生の言葉「むずかしいことをやさしく / やさしいことを面白く / 面白いことを深く」の額が飾ってあるということです。
第10回 今日的ライブ運営 – a – nation
2008/12/9
エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社 代表取締役社長でいらっしゃる、永田悦久先生にお越しいただきました。音楽市場全体の中で、大型野外イベントとしての音楽フェスティバルの現状を、最新のデータをご紹介いただきながら説明していただきました。各フェスティバルの特徴と、その中での「a-nation」の取り組みを全体の比較対照で、お話しいただきました。また、後半では「a-nation」における運営の詳細を、会場写真や、フェスティバルの制作と進行における様々なポイントをご説明いただきました。特殊ステージを組むことで、途切れることのないコンサート進行を実現し、また各アーティストには必ずリハーサルの時間を確保するなど、きめ細かい運営上の配慮についても知ることが出来る講義でした。
第11回 ライブ・エンタテインメント新世紀
2008/12/16
第一部:ライブ音楽産業の歴史と現状 / カジノ産業との相乗効果
ワシントン州立大学教授として教鞭をとりながら、世界のライブ・エンタテインメントの興業の実際に携わってこられた北谷賢司先生を講師としてお招きしました。日本側プロモーターの交渉代表として、これまでローリング・ストーンズやU2など、海外の大物アーティストの招致に関わってこられた北谷先生は、日本でも数少ない、海外のビジネス事情に通じる国際派です。世界的な不況のさなか、これからの音楽ビジネスのゆくえについて、国際的なライブ・エンタテインメントの潮流とを読みながら、最新の情報に基づきながらお話しをいただきました。前半では、ライブ・エンタテインメントの歴史をふり返りながら、今後の日本の音楽業界を活性化するための施策を検討し、その中にはラスベガス型の「カジノ」経営による経済活性の可能性にも触れていただきました。
第二部:映画産業は何処へ?
後半では、アメリカの映画業界の動きとして、デジタルシネマに関する最新の情報を紹介いただきました。100年もの間「フィルム」をベースに展開してきた映画業界が、ついに「デジタル技術」による大革新の時代を迎えたということを「4K」「3D」などの具体的な作品情報を交えてご紹介いただきました。
第12回 音楽プロデューサーという仕事
2009/1/6
第一部:ライブ空間の演出について(シャングリラ~Surf&Snow)
第二部:東京工科大学とのコラボの可能性
昨年に引き続き、日本の音楽業界を代表するプロデューサーである、松任谷正隆先生にお出でいただきました。ユーミンこと松任谷由実さんとの音楽制作や、「シャングリラ」「Surf&Snow」に代表されるスペクタクル感あふれるライブ演出など、幅広い創作活動を通じて、これからの音楽プロデューサーのありかたについて、お話しをお聞きしました。また、CGTVのナビゲーターであり、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員もつとめられるほどのクルマ通の松任谷さんから、近著「職権乱用」にまつわる話題も。 後半は、学生の皆さんから事前にいただいた「質問」をもとに、教室全体でのフリー・ディスカッションを行いました。会場から、何人かの質問があり、さらに四人の学生さんは、ステージに上がって、松任谷先生と直接のトークをさせていただきました。
また、昨年から続く「YUMING NET MAGAZINE in NAEBA」での映像制作を、東京工科大学・メディア学部が、今年も担当させていただくことになりました。学生による映像チームとのコラボについても、その可能性や将来の展望についてもお聞きしました。 音楽プロデューサーという枠にとどまることなく、さまざまなジャンルを幅広くカバーする感性を武器に、常に新しい作品づくりに臨む、松任谷さんの素顔に接することが出来ました。
第13回 日本のコンテンツ政策とライブ・エンタテインメント
2009/1/13
これからの日本は「クール・ジャパン」という言葉に代表されるような、世界に受け入れられる日本発のオリジナリティ溢れるコンテンツ制作を目指すべきです。そのためには、日本のコンテンツ産業の構造を、さらに変革し、未来のコンテンツ市場にふさわしい制度の設計が必要です。今回は、行政の立場からコンテンツ産業の成長と発展を目指し、さまざまな政策の立案をされている村上敬亮先生においでいただき、コンテンツ行政の最先端に関するお話しをいただきました。音楽産業だけでなく、アニメやゲームなどのコンテンツから、未来型のネットコンテンツまで、幅広く講義を展開していただきました。
肩書きは講義当時のものです